中国は広大な国で、面積は960万km²、日本の約25倍もあります!人口の構成もきわめて多様で、56の民族がいます。その中で最も多いのが、いわば「生粋の」中国人である漢族です。民族ごとにそれぞれの言語があり(回族は例外ですが、それはまた別の話です)、多くの場合、なまりの違いから方言の違いまで、さまざまな変種があります。
中国語にはいくつかの大きな方言がありますが、それぞれの方言の中でも差が大きく、同じ方言グループに属していても、町が違えば話が通じないことがあります。これほどの多様性に対応するには、共通の言語が必要です。それが標準中国語(北京語を基礎とする普通話)です。中国語ではPǔtōnghuà(読み方はおおよそ「プートンホア」)といい、文字どおりには「広く通じる言葉」、つまり共通語という意味です。
chine-culture.comのオンライン中国語講座は、標準中国語の講座です。
話し言葉と書き言葉
中国語には、魅力でもあり難しさでもある特徴があります。それは、文字が発音を表さない(表すとしてもわずかで、決して正確ではない)ということです。そのため、中国語は読み書きができなくても話せるようになります。この講座では中国語を話すことと書くことの両方を学びますが、語彙に出てくる漢字の中には、必ずしも書けるようにならなくてよいものもあります。書くことが言葉の習得の妨げにならないようにするためです。
発音表記:ピンイン
漢字は発音を表さないので、発音を書き表す表記法が必要です。1950年代以降、中国の公式の発音表記はピンインです。この語は中国語で「音をつづる」という意味です。1950年代より前は、国ごとに独自の表記法がありました。そのため、中国に関する古い本には、ピンインとは一致しない中国語の表記が出てきます。たとえば、孔子の故郷である国(魯)の名は、昔のフランス式表記では「lou」と書かれていました。フランス語では「ou」とつづって日本語の「ウ」に近い音を表すからです。ピンインではこの語を「lu」と書きます。ピンインの「u」は唇を丸く突き出して発音する「ウ」だからです(ただし「ü」、つまり「イ」を言う舌の位置で唇を丸めた音になることもあります。これは次の課以降で学びます)。ピンインとローマ字読みの発音の違いをすべて一度に覚えるのは、非常に骨が折れ、初心者には不可能に近く、すっかりやる気をなくしてしまうでしょう。それに、あまり役にも立ちません。そこでこの中国語講座では、違いを少しずつ紹介していきます。まとめはいつでもピンインのページで確認できます。
ピンインの声調
中国語では、漢字1字が1音節にあたります。中国語の単語はふつう1音節か2音節で、3音節のこともあり、4音節はまれです。どの音節にも意味があります。たとえば「こんにちは」を意味するnǐhǎoという単語では、nǐは「あなた」、hǎoは「元気だ、よい」という意味です。中国語であいさつするときは、相手が元気であることを願うわけです。日本語の「ごきげんよう」が、相手の機嫌がよいことを願う言葉であるのと同じです。
標準中国語では、どの音節にも声調があります。つまり、音節ごとに音の高さが低いところと高いところの間で変化するのです。声調のない言語を話す初心者にとっては難しい点です。声調を聞き分けること(聞き取り)と正しく出すこと(発音)は、練習によって身につくもので、ふつう数か月かかります。ですから、がっかりしないでください。
中国語には4つの異なる音の高低の型があり、これを中国語の4つの声調と呼びます。この4つの声調は、各音節に付ける声調記号で表します。声調を持たない音節もあり、これを軽声と呼びます。
音節maを使った4つの声調と軽声の例:
- 第1声: 妈(お母さん)高い声調、つまり第1声です
聞いてみましょう:
- 第2声: 麻(麻)上がる声調、つまり第2声です
聞いてみましょう:
- 第3声: 马(馬)低い声調、つまり第3声です
聞いてみましょう:
- 第4声: 骂(ののしる)下がる声調、つまり第4声です
聞いてみましょう:
- 第5声: 吗(疑問の助詞:文末に置いて疑問文にします)軽声、または第5声です。実際には声調がない状態なので、第5声と呼ぶことはあまりありません。軽声と呼ぶほうがよいでしょう。
聞いてみましょう:
ピンインの声調記号は母音の上に付けます。どの母音に付けるかは、a、o、e、u、iの優先順位で決まります(ただし、uがiの前にある場合は、iの上に付けます)。例:mǎi、huā、jiā、dōu、shuō、què、suì、xiě、jiǔ…
第1課の語彙の発音
第1課の語彙のまとめ:
:私
:あなた
:彼
:元気だ、よい
:こんにちは
:とても
:単純な疑問の助詞
:疑問の助詞(同じ質問を相手に返します。例:あなたは?)
:ありがとう
:否定
:さようなら
録音の声をまねて、これらの単語をくり返し練習しましょう。
発音についての注意
中国語を正しく発音するには、録音の発音をできるだけ忠実にまねるようにしましょう。ピンインをローマ字のように「読もう」とするのは絶対に避けてください。
声調については、最初はあまり心配しなくてかまいません。音の高低をまねるようにして、録音をくり返すだけで十分です。
この講座はLearn-chinese.onlineとの提携によりお届けしています。



